行方 俊秀さん
津市河芸町
津市河芸町の行方俊秀さんは、45アールの水稲に加え、25アールの畑でジャガイモ、カボチャ、サツマイモ、ハクサイ、ブロッコリーなど収穫適期に合わせて10品種以上を栽培し、「ファーマーズマーケットみどりの交差店」や道の駅に出荷しています。多品種栽培に挑戦し、楽しみながら農業を担う行方さんにお話を伺いました。
農業を始めたのは40歳の時です。県職員を務めながら、農家だった父の水田で休日は耕作を手伝い農業を学びました。定年後は、再雇用の道もありましたが62歳の時に病気を患い、休みながらも自分のペースでできる農業を選びました。
身体への負担を考えて水田の一部を畑地化し、独学で土づくりから始めました。水はけの悪い土地で作ることが難しいカボチャ「蔵の匠」もJAからの勧めで栽培に挑戦。畝を高く作り、排水が良くなるように工夫しました。マルチを張り、害虫対策や日焼けにも注意し、手間をかけたカボチャは消費者から美味しいと評判がいいです。
春秋合わせて10アールで「メークイン」「キタアカリ」「アンデスレッド」など5品種以上のジャガイモを作付けしています。水はけが良い砂地を生かし、凹凸が少ない丸みのあるジャガイモは自慢の野菜です。
身近な人に手に取ってもらうには安心安全な栽培を心掛けています。低農薬にこだわり、収穫後はきちんと選別することで良い品質の野菜を産直に出荷しています。今はキャベツやハクサイなどの冬野菜の栽培に大忙しです。 農業は自分のペースで自由に挑戦できるので、今後も野菜の成長を楽しみながら栽培を続けていきたいです。