JA津安芸

農業の守り人

甘さと美味しさ求め 憧れのイチゴ農家

山野 健二さん

津市高野尾町

津市高野尾町の山野健二さんは、10アールのハウスでイチゴ「かおり野」を栽培しています。イチゴの美味しさを追求し、より多くの方に愛されるイチゴ作りに精を出す山野さんにお話を伺いました。

憧れのイチゴ農家になる

ゴム関連の製造メーカーを定年退職した後、義理の姉に誘われたことがきっかけで3年前に就農しました。農業経験0でしたが農業への憧れや、イチゴも好きだったので、農業の世界に飛び込みました。

就農当初は、農地の整備や栽培管理、虫の駆除など、経験のない作業に苦労しましたが、所属しているJA津安芸の芸濃イチゴ部会の部会員や周囲の方々からアドバイスを受けながら、ノウハウを学んでいきました。人や環境に恵まれていたから、ここまで来ることができた気が します。

認められるイチゴは甘さが大事

有機液肥を使い、イチゴにストレスをかけない栽培方法で甘みを引き出す工夫をしています。 就農初年度には三重県いちご共進会で「四日市合同青果株式会社社長賞」を、今年は「三重県園芸振興協会会長賞」を受賞し、品質が認められたのが嬉しかったです。

収穫シーズンになると、ハウスにはイチゴを買いに来るお客さんがたくさん訪れてくれます。毎年リピーターも増えていて、それが私のやりがいになっていますね。

農業でもワークライフバランスを大切に

作業に追われる日々ですが、基本的に週休2日を意識し、メリハリをつけています。繁忙期を除けば一人で作業することが多く、省力化にも積極的です。 今年は、育苗時にカタツムリポットを導入し、点滴チューブで水やりを行うことで根腐れや乾燥を防ぎ、良質な苗を育てながら作業時間も短縮しています。サラリーマン時代から重視してきたワークライフバランスを、農業においても大切にしています。

今後もさらに美味しさを追求し、より多くの方に愛されるイチゴ作りを続けていきたいです。