JA津安芸

農業の守り人

緑豊かな農地を守りたい

小粥 一久さん
牧野 礼吉さん
小粥 文夫さん

津市芸濃町椋本
椋の樹農産(株)代表

写真の前列にいるのは、椋の樹農産(株)を立ち上げた代表の小粥一久さん(中央)、牧野礼吉さん(右)、小粥文夫さん(左)。


若手社員に機械の操作を指導

法人を3人で立ち上げるまで

3人はもともと椋本地区の集落営農組織で転作作物を作業受託するほか、水稲耕作をしていました。このまま年を重ねるにつれ自分達が農業をできなくなったり、地域の離農者が増え耕作放棄地が増えた時の地域の将来を不安に感じていた3人は「地域の農業を守らねば」との思いが意気投合し、平成27年4月に椋の樹農産(株)を立ち上げました。耕作面積は椋本地区の2/3(約60ha)を担い、米・麦・大豆を中心とした栽培に取り組んでいます。

地元の若者を担い手に

法人を設立するにあたり一番大事にしたことは、「職場づくり」だといいます。これから地域の農地を守ってくれる担い手を育てるため、若者が安心して農業に従事できるよう、福利厚生・年金・社会保険・退職金などを整備しました。地元の若者を積極的に採用し、当初の3人体制から現在若い社員も2人(写真後列)加わり頑張っています。

設備投資と新技術の導入

乾燥施設も増設し個人別乾燥にも対応できるようになって、受託先からは「自分の土地で取れた米が食べられる」と好評です。集落営農組織であった10年ほど前には県の機関と共同で小麦の湿害対策として小明渠浅耕播種技術を確立し現在も行っています。

今後の抱負

代表の小粥一久さんは「どんな圃場でも守っていける新たな受け皿となることを目標に3人で法人を設立したが、社員も増え着実に目標に近づいている。今後も農地の保全、担い手の育成、地域に根ざした営農活動に一体となって取り組んでいきたい」と意気込みを話してくれました。