JA津安芸

農業の守り人

地域の農業を一緒に支える

椋の樹農産株式会社

津市芸濃町

津市芸濃町で米41ヘクタール、麦38ヘクタール、大豆35ヘクタールを栽培する「椋の樹農産株式会社」。地域農業を守る「椋の樹農産㈱」の代表牧野礼吉さんと、小粥文夫さんにお話を伺いました。

個人農家が集まり農業法人設立

芸濃町椋本地区で農家をしていましたが、後継者不足による離農で耕作放棄地の増加に地域農業の不安を感じていました。 前代表の小粥一久さんと私たち2名(牧野礼吉さん、小粥文夫さん)は地域の農業を維持するため、平成27年4月に「椋の樹農産㈱」を立ち上げました。現在は若手職員も加わり、7人の従業員で椋本地区の約2/3を耕作しています。

多収性品種「ほしじるし」の栽培を拡大

「コシヒカリ」を中心に栽培していますが、5年前から「ほしじるし」の栽培を開始しました。他の品種との作付け時期や収穫時期が分散でき、収量が多い品種ということもあり取り組みましたが、当初は思ったより収量が少なく頭を悩ませました。肥料を変えたり試行錯誤を繰り返すうちに、年々収量が上がり嬉しかったです。 「令和3年度JA全農みえ多収コンテスト」では、地域平均に比べて増収であったことが評価され、JA全農みえ県本部長賞(単位収量の部)の優秀賞を受賞することができました。 栽培面積も当初の3ヘクタールから15ヘクタールとなり、今後もたくさん収穫できるよう力を入れています。

地域の活性化にも積極的

農道整備や水路清掃を地域の様々な組織と連携し、地域保全も積極的に行っています。 景観作物もコスモスを植え、秋にはお餅のふるまいや枝豆の収穫体験ができるコスモス祭りを開催していましたが、コロナ禍で3年中止となっています。開催を楽しみにしている声も多いので、また計画しています。 今後も地域との交流やつながりを大切にして、地域の農業を後継者と共に守っていきたいです。