JA津安芸

農業の守り人

丘の上のフルーツランド

前川 哲男さん
前川 やそ美さん

津市高野尾町

果樹園の歴史を象徴する樹齢88年の次郎柿を紹介されているのは、「前川果樹園」3代目の前川哲男さんと妻のやそ美さん。大学時代の研究や県の農業研究所で働いた経験と知識を活かし、独自の果物栽培に取組まれているお話を聞きました。


収穫間近の大玉キウイフルーツ

栽培のこだわり

昔、果物は「水菓子」とも呼ばれ、重宝されていました。現在は洋菓子・和菓子など身近に様々なスイーツがあり、果物を食べる機会が減っているように感じます。私達は果物も“スイーツ”の1つとして楽しんでもらいたいと、独自の栽培方法でひと味違う果物づくりに取組んでいます。 甘さの決め手は「日当たり」と「適期の栽培管理」です。美味しさの源である太陽光が十分当たるよう剪定を行い、果実数を調整して、品種独自の美味しさが出るまで完熟させてから収穫します。 青島温州等の貯蔵みかんは、貯蔵庫に保存する間に熟成が進み糖度が増します。糖度計と食味で甘酸バランスを確かめて、コクのある果実になったタイミングで出しています。 食べ頃に早く届けるため直売やみどりの交差店の産直コーナーなどで販売しています。

園主オススメ!スイーツキウイ

キウイフルーツはメロン並の糖度で「スイーツキウイ」と命名し、園主のイチオシです。大きさも200g以上と大玉でびっくりされる方も多いです。毎年11月中旬に開催するキウイフルーツ収穫体験ではリピーターの方も多く、好評を得ています。

幹周は約2m!樹齢88年の柿の樹

樹齢88年の「次郎柿」は幹の周囲が約2mの大木でひと味違う濃厚な味わいが人気です。県内でも珍しい「冷蔵次郎柿」は、年末年始までとれたての食感が楽しめます。

安全・安心な果実を

環境や安全・安心への配慮に力を入れ、化学肥料や農薬は必要最低限にするため、剪定した枝葉をチッパーシュレッダーで粉砕して堆肥にしたり、スピードスプレイヤーを導入して細かくスポット的な農薬散布をしています。平成23年には温州みかん・柿・キウイフルーツ・びわが、平成26年からはハッサクやネーブルなどが人と自然に優しい「みえの安心食材」に認定されています。

収穫の喜びを味わって

幼児から高齢の方まで、安全で安心な果物を自ら収穫し食べる喜びを体験してもらいたいと考えています。みかん・杮狩り、キウイフルーツ収穫体験などで、ぜひ直売所に遊びに来てくださいね♪

お客様に感謝

「美味しかった」「楽しかった」など、お客様の言葉が何よりの活力で生きがいになっています。 宅配箱詰めの際には、丹精込めて育てた果物をおいしく食べてもらうための説明書や葉を入れて、直送ならではの工夫で、真心を込めています。お客様からは「これが入っとるで値打ちが上がるんや!」と言ってもらえるので、箱詰めは人任せにはできません。 これからも先代のお客様や新たなお客様など、ご縁を大切にしていくとともに、お客様や関係者の方々に感謝の気持ちを忘れずにいたいと考えています。喜んでもらえる果物作りと健康管理に気をつけ体力と相談しながら続けていきます。

前川果樹園
津市高野尾町4971
営業時間 10:00~17:00
定休日 月曜日
TEL/FAX 059-230-0026