JA津安芸

農業の守り人

地域起こしの起爆剤に

川口 幸治さん

津市美里町足坂

来店客に人気の「まめ茶」をすすめるのは足坂営農組合 統括責任者の川口 幸治さん。転作作物として古来から美里地区に伝わる希少大豆「美里在来」の栽培に力を入れています。「美里在来」は一般の大豆に比べて粒が大きく、甘みの強い食べ応えのある大豆です。


まめかふぇ
住所  津市美里町足坂2201
営業日 第1・3土曜日10:00~15:00

「美里在来」復活

同組合は足坂地区で米2ha、麦7ha、大豆7haを栽培し、そのうち3haで「美里在来」を栽培しています。途切れていた栽培を復活させ“地域起こしの起爆剤”にしようと、美里町の農家から大豆を譲り受け、栽培面積を徐々に広げていきました。また、大豆組合を立ち上げ、選別機を購入し福祉施設の方にも選別をお願いして小売での販売も始めました。

憩いの場「まめカフェ」をオープン

さらに多くの人に「美里在来」大豆を知ってもらい、来たら元気になるような、小さな憩いの場を作りたいとの思いから、古民家で「まめカフェ」をオープンしました。地域女性がボランティアで働き、第1・3土曜日の月2回ですが、口コミで広がり地区以外の人も訪れています。

今後の抱負

川口さんは「美里在来のおかげで地域の人との交流が生まれ、わたしのボケ防止の一つになっています」と笑って話してくれました。現在、「美里フラワービレッジ」やJAのファーマーズマーケットみどりの交差店などで販売中です。今後も同組合で販路を広げ、「活動に興味を持ってもらい参加してくれる若い人が増えれば」と願う川口さんです。