JA津安芸

農業の守り人

農業を自ら発信し、つながりを

松田 大弘さん

津市垂水

ツヤのあるナスを手に笑顔を見せるのは、津市垂水で「まつだ農園」を経営する松田大弘さん。2018年9月から就農。自ら発信し、つながりを大切にする松田さんにお話を伺いました。


朝採れたミニトマト

多品目栽培で年中おいしさを伝える

「まつだ農園」では、1haの田畑でナスや白ネギを中心にトマト、トウモロコシなど年間20品目程を妻、母、祖父とで栽培し、直売所も運営しています。多くの品目を少量ずつ作って販売する多品目栽培をすることで新しい品種にも挑戦でき、年中、旬の野菜のおいしさを伝えています。

Uターン就農のきっかけ

県内の大学を卒業後、JA全農に就職しました。東京勤務で11年間農業に携わっていましたが、担い手が高齢化し、担い手の後継者が減少していくことを切実に感じていました。 また学生時代から農業をしたいという思いもあり、農家という第二の人生を決断しました。 退職後は東京の野菜農家で白ネギをはじめ、さまざまな品目の栽培基礎を1年間学びました。2018年9月、津市に戻り、祖父の農園を受け継いで本格的に就農を始めました。

栽培管理はSNSで情報共有

多品目栽培は一つの畑で多くの品目を栽培するため、計画的な栽培管理や畑の整備を心掛け、常に畑を綺麗に保つことで作業効率を上げています。地元農家やJAから教えてもらうこと以外にも、SNSから得た情報や知識も多く取り入れています。畑仕事から帰って自宅で色々検索していると「へ~!やってみよう」という情報がいっぱいなので自分なりに工夫して実践してみます。 畝を均一にして作業機が入りやすいように整備すると、追肥や除草がしやすいというのもSNSから取り入れてみました。自分でも野菜の生育状況や収穫状況を発信することで、他県の農家や農産物に興味があるユーザーともコミュニケーションがとれるのも楽しみの1つです。

妻の夢『まつぼっくり』

農園近くの直売所『まつぼっくり』は、妻が結婚式で「まつぼっくりというお店を出したい」ということから始まり、2018年12月にオープンしました。朝採れた野菜を並べて平日は無人販売と毎週土曜の午前中は家族で対面販売をしています。お客さまからおいしいと言ってもらえて励みになります。農園では、収穫時期に合わせてトウモロコシ狩り等の収穫体験も開催していて、地元の家族連れに人気です。

ワークライフバランスを大切に

農業は休みもなく大変だというイメージがあると思いますが、ワークライフバランスの取れた農業経営をめざしています。週1日は休みを設け、家族との時間を作ることを大切にメリハリつけて仕事に取り組んでいます。趣味ではなく仕事の一つとして農業が受け入れられ、今後も担い手が増えてくれたらうれしいです。

まつぼっくり byまつだ農園
三重県津市垂水1977-1
営業時間 土: 10:00~1:00(6~7月は平日も営業)