
田村 幸信さん
津市高野尾町
津市高野尾町の田村幸信さんは、なばなの生産を始めて5年目。ジムのインストラクターとして働きながら、母の孝子さんとともに約50アールの畑で、なばなやトウモロコシを栽培している田村さんにお話を伺いました。
なばなの栽培を始めたきっかけは、コロナ禍で近くの農園で行ったアルバイトでした。そこで栽培に携わり、農業の面白さに魅了されました。農業のイメージは地味で、正直あまり良くなかったのですが、今では手間をかけて野菜が立派に育つことにやりがいを感じています。
露地栽培での課題は夏の猛暑です。8月下旬から始まる定植では、高温で枯れが出ることもあるため、今年は定植直後から遮光率の高い寒かんれいしゃ冷紗を活用し、気温が30度を下回るタイミングで外す工夫を取り入れました。定植数は控えめでありながら、昨年以上の収量になりそうです。また、地域で最も早い出荷をめざし、今年から早生品種にも挑戦しました。冬場は出荷の最 盛期となり、1日平均15キロ、100袋以上をJAや直売所に出荷しています。
茎から糖がにじむほど甘みが強いなばなは、ジム利用者からも評判で、配ったことをきっか けにリピーターが増加しました。なばなのおすすめの食べ方はそばやパスタ、ラーメンなどの麺 類と一緒にゆでると、彩りと食感が楽しめます。今後も収量アップと効率化に取り組み、安定した出荷につなげたいです。