JA津安芸

農業の守り人

納得のいく美味しい梨を

伊藤 公一さん

津市半田

梨の樹の生育に合わせて「ジョイント結束バンド」を調整するのは、津市半田で「伊藤果樹園」を営む伊藤公一さん。20歳で家業の果樹園(梨とみかんを栽培)を継ぎ、現在新たな技術を取り入れた梨栽培に挑戦しています。


お客様の「おいしいね」の一言が嬉しいです。

新たな技術「ジョイント栽培」を導入

伊藤さんは神奈川県果樹試験場で開発された「ジョイント栽培」を全農みえの指導のもと試験栽培を始めました。ジョイント栽培とは、従来の1本ずつの樹を大きく育てるやり方から、樹と樹の間隔を極端に狭め接ぎ木(ジョイント)をして成育を早くし収穫までの期間を短縮する栽培方法です。県内で「ジョイント栽培研究会」があり、伊藤さんはそこで栽培技術を学びました。

大事なのは土づくり

新たな技術を取り入れつつも先代からの栽培技術を残す伊藤さんは、先代から受け継いだフカフカの土作りを行っています。堆肥には剪定で出た枝等をチップにして化成肥料、ナタネカスに混ぜた独自配合のものを使っています。
4月から受粉作業にかかり、袋付け、収穫、剪定と一年を通して梨に携わり、8月から10月にかけて直売所だけでなく、みどりの交差店や県内スーパーでも販売しています。

今後の抱負

「今後も自分が納得のいく美味しい梨を作りたい。ジョイント栽培で植えた梨の樹を完全にし、高樹齢化した梨園の再生に努めたい」と意気込みを話してくれました。