
藤山 大輔さん
津市藤水
津市藤水の藤山大輔さんは、両親と妹とともに、米やキャベツ、ブロッコリー、トマトなどを栽培しています。年間10品目以上を手がけ、家族と一緒に農業を営む若手農業者の藤山さんにお話を伺いました。
今年で就農7年目になります。県外の大学を卒業後、就職を経 てUターンしてJAに11年間勤務していました。その間も農繁期には家業を手伝っていましたが、子育てをきっかけに「家族と過ごす時間を大切にしたい」との思いが強まり、本格的に農業をやろうと決意しました。
就農してからは父と一緒に栽培管理を担当し、母と妹は収穫や袋詰め、納品などを分担しています。家族それぞれの役割があって、一丸となって農業をしています。施設や機械はそろっていましたが、私が就農してからは品目や作付面積を広げ、効率化や省力化にも力を入れてきました。父と相談しながら取り組むことで、生産量の増加を実感しています。
4年前からは、水稲育苗後の空きハウスを使ってミニトマトの養液隔離栽培に取り組んでいます。コンテナを用いた簡易な施設設置やタイマー式の灌水を導入することで管理を省力化でき、病害や連作障害も避けられます。7月から翌年2月まで長く収穫できるので、収益アップにもつながっています。
今は、規模や販路の拡大を見据えながら、JAの理事として地域活動にも関わっています。小学生の稲作体験にも協力していて、「農業っていいな」と感じてもらえたらうれしいです。知人から「いつも買っているよ」と声をかけられることが励みになっています。 若手農業者として、家族と力を合わせ地域に根ざした農業を 続けていきたいと思います。