JA津安芸

農業の守り人

自然と向き合い タイミング大切に

川口邦次さん 澄人さん

津市芸濃町

津市芸濃町で、米、麦、大豆を栽培する川口邦次さんと息子の澄人さん。
親子と従業員の3人で20ヘクタールを管理し、自然と向き合いながら次代に地域農業をつなぐ川口さん親子にお話を伺いました。

父 邦次さんが大切にしていること

私の家は代々、稲作を中心に農業を営んできました。30年前には大豆と麦を取り入れ、年間を通じて3品目を栽培しています。そのためには、日々の作業と適期作業を特に大切にしています。 稲作では「三重23号」と「キヌヒカリ」を栽培しています。農業は自然の影響を強く受けるため、天候や作物の成長を見極めながら作業することが大切です。圃場ごとの稲の生育状況を丁寧に確認し、適切に肥料を施すことで、高品質な米の出荷に努めています。 「1日の作業が1年のできにつながり、手間をかければかけるほど美味しくなる」と息子に伝えています。

息子 澄人さんの農業への思い

農業一筋の父の背中を見て育ち、高校卒業後に就農して、今年で10年目を迎えました。農業の基礎を父から教わり、現在では機械操作や栽培管理の多くを任されています。 昨年結婚し、家庭を支えながら農業にも全力を尽くしていきたいと思っています。 農業は天候や気温の変化で計画が遅れることもありますが、自然や父から教わった「タイミングを見極める力」を大切にしています。一人前の農家として、効率化を図りながら地域の農業を守っていきたいです。地元農家との交流やJAとの情報交換 にも積極的に取り組み、今後は稲作の直播や自動操舵 といったスマート農業にも挑戦したいと考えています。

親子で農業を続ける

農業には困難もありますが、実りの季節の喜びや、空と水田の美しさを通じて四季を感じることができます。健康に気を配りながら、親子で力を合わせて地域の農業を守り続けたいと思います。